第2回【貸借対照表を読む】業種ごとの特徴で大枠を捉える!

キャリア

こんにちは!

前回、簿記3級に合格したのに決算書を読めなくてどうしよう…というワーママの悩みから決算書を読むためのブログを書き始めました。

前回の投稿をまだ見ていない方は、是非、前回の投稿をご覧ください。

第1回【初心者向け】簿記3級合格したのに”決算書が読めない”をワーママが解決
簿記3級を取得したのに決算書の読み方がわからない!という方向けにワーママが決算書の読み方を解説していきます。今回は初心者向けに、そもそも決算書とは何?についてワーママがなるべく端的に、わかりやすく書きましたので、時間のないワーママにもぜひ読んでいただけると嬉しいです。

今回は第2回目として、貸借対照表を読んでいきたいと思います。

今回のブログはこんな人におすすめ!

  • 貸借対照表をざっくりでいいから理解したい
  • 貸借対照表の特徴を業種ごとに知りたい方
  • 貸借対照表の読み方をワーママ目線でいいから聞いてみたい

貸借対照表とは

貸借対照表は3つの数字で表されます。

3つの数字はこちら!

  • 資産(→現金や現金となる力があるもの)
  • 負債(→借金)
  • 純資産(→資産から負債を引いて会社に残るお金)

表にしてみるとこんな感じ。

ワーママ
ワーママ

簿記3級の知識だと流動資産とか固定資産って出てこないよ?

流動資産とはすぐお金になるもの

ざっくり言えば、簡単に(1年以内に)現金化できるものです。

現金、通貨、銀行に預けている預金、受取手形や株式の有価証券などが分類されます。

固定資産とはすぐお金にならないもの

流動資産とは逆に、簡単には(1年以内には)現金化できないものです。

土地や建物、備品や車両などが分類されます。

ワーママ
ワーママ

減価償却の対象となったりするものだね!

貸借対照表は懐具合を示すもの

貸借対照表とは、その会社の懐具合を示すものです。

ワーママ
ワーママ

会社の財布がカツカツかどうか分かるということだね!

業種別に貸借対照表を見てみよう

ワーママ
ワーママ

業種ごとに違いはあるのかな…気になるので調べてみよう

ワーママが選んだ業種3選

方法は、

 ①ワーママが知りたい、見てみたい業種をピックアップ

 ②バフェット・コードHPで該当業種の売上高ランキング上位を確認

 ③貸借対照表を作成してざっくり可視化

で調査していきたいと思います。

※今回記事を書いた時期が2024年3月です。2024年時の決算はまだ発表されていないため、2023年3月期の情報で分析します。

見るべきポイントはここです

  • 業種の特徴は流動資産が多いか固定資産が多いかで分かる
  • 倒産のリスクは資産と負債の合計額を見比べて判断
  • 会社の安全性は純資産÷資産」を確認しよう

卸売業:固定資産の割合が比較的少ない

三菱商事を拝見します。

バランスが良さそうな貸借対照表に一見見えますが、少し固定資産の割合が大きいのが分かりますでしょうか?

卸売業者は仕入れの間を取り仕切る役割が強く、別名リテーラーとも呼ばれます。

そのため、製造のための機械や設備を持たない会社が多く、固定資産が少ないというのが特徴となります。

陸運業界:固定資産が資産の大半を占める

続いて陸運業界は、東日本旅客鉄道を拝見します。

見て分かる通り、固定資産が圧倒的に多いですね。

鉄道業の運営に必要な車両や線路は東日本旅客鉄道の大切な財産となります。

ですので、固定資産が多くなるのは納得と言えるでしょう。

小売業界:流動資産の割合が固定資産より多くなる

続いて小売業界は、イオンを拝見します。

資産を見ると、流動資産の割合が多いのが見て分かりますね。

小売業界は商品を短期間のサイクルで売却して利益を得るので流動資産の割合が高くなるのが特徴です。

近くのスーパーでも新商品が次々と並べられていたり、季節モノの入れ替えがあったりと、実際に想像すると理解できますね!

業種別の貸借対照表まとめ

建物や機械、土地など多額の設備投資が必要な会社は固定資産の割合が多くなります。

逆に、多額投資が不要なサービス業や、回転率の早いBtoCビジネスは固定資産の割合が低くなる傾向にあります。

より詳しく知りたい方は、固定資産の内訳項目に何があるか合わせて確認してみましょう。

倒産のリスクは資産と負債の額を見てみよう

倒産のリスクは資産と負債の合計額を見比べて判断しましょう。

負債の合計額が資産の合計額を上回ると、純資産はマイナスとなりますが、そのことを「超過債務」といいます。

ワーママ
ワーママ

表にすればすぐに分かるから分かりやすいね!

超過債務が続くと、会社は苦しい状態ということになりますので倒産のリスクが高まります。

ただし、ベンチャー企業などこれから新しく新事業を展開しようとしている段階などでは一時的に超過債務となることも起こり得ます。

会社の安全性は「純資産÷資産」を確認しよう

この「純資産÷資産」で計算された数字を自己資本比率といいます。

自己資本比率とは、その会社がどの程度借金をせずに会社を経営できているかを知るための重要な指標となります。

今回ご紹介した各企業の自己資本比率は以下です。

  • 三菱商事:69.9%
  • 東日本旅客鉄道:30%
  • イオン:42.2%

一般的には30%あれば安全性が高いと言われていますが、数値が一桁台でも安全な業種が存在します。

ワーママ
ワーママ

え、どこの業種が一桁台でも安全なの?

それは、銀行を含む金融機関です。

実際に、みずほフィナンシャルGの貸借対照表を見てみましょう。

自己資本比率を単純計算すると、3.6% と驚くほど低いです。

が、倒産寸前の危険な状態ではありません。

金融機関の業種の特徴は預金利息や貸付利息の差額で儲けを生むビジネスです。

巨額の資金を集め、巨額の貸付をして儲けを増やしていくため、資産と負債の両方が膨らむのが一般的です。

ワーママ
ワーママ

業種ごとに貸借対照表を見ると特徴が浮き彫りになってきたね!

参考にした本

今回も下記3つの本を参考に、貸借対照表についてブログを書きました。

決算書の本はたくさんありますので、自分にあった読みやすい本を本屋さんで探してみてください。

まとめ

今回は、貸借対照表を読むについてご紹介させていただきました。

このぶろぐのまとめ

  • 業種の特徴は流動資産が多いか固定資産が多いかで分かる
  • 倒産のリスクは資産と負債の合計額を見比べて判断
  • 会社の安全性は自己資本比率を確認
  • 銀行業界は例外で自己資本比率1%台でも安全

少しでも学びになれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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